3/03/2018

おめでたいから。


今週は、仕事で執筆しないといけない記事の締め切りが3つもあり、毎日文章を書いていたから、ブログなんて書く気は全然なかった。

タイピングって、絶対人体に良くないと思うんだよね。
毎日パソコンをいじってタイピングしている人たちが、30年後、40年後、どんな姿勢担っているのかなと考えると非常に興味深い。

まあ、そんなことはどうでも良くて。
今日は、鳥肌が立ったことがあったので、書いておこうかなと思う。

金曜日、今週最後の1本の執筆がまだ残ってた。
電話での簡易取材をしないと書けない記事で、結構大変だったので、コツコツと進めていた。

突然、右後ろの方から、

バタバタバタバタ!

って音と、人の気配がして、びっくりした。

なんだよって思ってみたら、さっきお昼にうどんを一緒に食べた同期が、パソコンを抱えて、

みて!みて!

と言うので、

もしかして。と思って、開かれたページを読んでみた。

Congratulations! から始まるその文章は、とてもとても懐かしかった。

ああ、ついにやったんだな。
背中から、何かがこみ上げてきて、ぞわってした。

現実味が急には襲ってこなくて、理解をするのに数秒間を要した。
同期がついに、アメリカの大学院に合格した。

すぐに、おめでとう!と言ってハイタッチをして、第何志望?と聞いたら、第一志望だと。

同期と知り合ったのは、今の会社に勤め始めてからだから、たったの4ヶ月前。

実際に二人で話すようになったのはつい最近だ。
1ヶ月半くらい前かな。

仲良くなったきっかけは、ブログだった。
以前も書いたけど、同期は巷では地味に有名なブログをやっている。
興味本位で覗いたんだけど、ついつい過去記事をさかのぼって読んでしまうくらいには興味深いことが書かれていた。

それ以来、いろんな話をするようになった。
彼女はアメリカの大学を卒業しているので、私が知らないアメリカのことたくさん知ってる。

実を言うと、私はアメリカに対して良いイメージがなくて、本気で行ってみたいと思ったことがこれまでなかった。でも、彼女と話すようになって、アメリカドラマを見るようになって、ああ、私がアメリカという国、そして人に対して抱いていた感情は、よくある偏見と先入観だったんだなと気が付いた。

これは、行ってみないとダメだなって気が付いた。
自分がしたことのないことを批判するのは、私が一番嫌いなことで、でもついつい無意識にしちゃうことなんだよね。気をつけないとダメだ。

まあ、つまり彼女の影響で、アメリカに行ってみたいと思うようになった。
今となっては、彼女がニューヨークで勉強するだろうから、普通に会いに行くねっていう話に落ち着いたのだが。

で、なぜブログを書こうと思ったかというと、2つの理由がある。

一つは、やっぱり人は全力で何かを求めてそれに対して継続的な努力をすると、叶うというこを思い出した。
もう一つは、単純に、彼女に昔の自分を重ねてしまったからだ。自分が大学院に受かった時のことを思い出した。そして、いろんな想いを思い出した。それを、無性に書きたくなったから。

私は今、転職活動をしてる。正直、めちゃくちゃ大変だ。
月曜から金曜まで働いて、週に1〜2回はアルバイトでレストランのホールをしている。
それに加えて、平日の仕事後や土日に、企業に応募したり、ウェブテストを受けたり、志望動機を考えたり、面接準備をしたり、スーツに着替えて面接に行ったり。

ああ、辛いな。苦しいな。大変だな。って思ってた。
でも、彼女の今日の快挙をみて、うん、このまま頑張ろう。と思った。

彼女の合格は、結局人間は、死ぬ気で努力をすることができるくらい好きなもの、あるいは手に入れたいものを見つけた人が最強なんだよなということを思い出させてくれた。

これは二つ目の理由と被るけど、私にもそんな時期があった。
内定を一つも貰えないまま大学を卒業した私は、海外の大学院に行くという想いだけを持ってタイに行った。

それまでの私は、本気で何かが欲しくて、本気で努力をしたことがなかったから、
海外の大学院に行くんだと言って日本を飛び出したはいいけど、IELTSは5.0〜5.5
を行き来していたし、タイに行っても最初の数ヶ月は友達なんて一人もできなくて、毎日泣いてた。

周りが社会人1年目として大企業でキャリアを積んでいく中、私だけ語学学校生という肩書きで、英語もできない状況で。語学学校に通っていても、本当に英語をしゃべれるようになるのか、1年でIELTS7.0を取れるのか、本当に海外の大学院のオファーをもらえるのか、何もわからなくて。

IELTSで高得点を取っている人のブログを見ては、私は彼らのようになれない。
頭の作りが違うって言い訳を心の中でしていた。

毎日、真っ暗闇の中を崖に向かって歩いているような気分だった。私の人生は、お先真っ暗だな。ここから真っ逆さまに落ちていくのかな、なんて思ってた。

でも、そんな中で一つだけ何があっても続けたことがあった。
それは、当時行っていた語学学校のコースと語学学校を、一度もサボらなかったこと。

朝はブリティッシュカウンシルのIELTSコースに。
午後から夜までは、もう一つの語学学校であるウォールストリートに、それこそ毎日通った。

1週間の7日間、毎日9:00〜21:00まで、学校で英語の勉強をした。

出れる授業は全部出た。
授業がない時間は、ずっと英語の勉強をしてた。
IELTSの過去問を当時出ていた10冊弱、全て解いた。

日本にいた頃はいやだって逃げていたエッセイも、毎日書いた。
下手くそでもなんでもいいから、とにかく書き続けて、語学学校のいろんな先生のところに持って行った。

その時に、本気で協力してくれたのがロブだった。
ロブは、チェプストーに実家のあるイギリス人の先生。(今は兄のような存在になってる)

私がカーディフの大学院に行くって言ったら、カーディフから電車で40分のところにある実家にしばらくステイしていいよ、とお母さんを紹介してくれた人だ。イギリスで過ごした唯一のクリスマスは、ロブもイギリスに帰省していて、実家で俺の家族と一緒にクリスマスを過ごそうよって言ってくれた、後々すごくお世話になる人。

毎日忙しそうにしているロブに、添削してください、お願いしますってエッセイを持って行った。やだよーとか言いながら、毎日添削してくれた。

そのうち、学校にいるときはいつもムダ話するようになった。
日本に一時帰国するときは、学校の下のコンビニで一緒にビールの缶買って、行ってらっしゃい。してくれた。
英語を間違えると、いつも直してくれた
わからない単語はいつも丁寧に説明してくれた
いつの間にかラインを交換して、
いつの間にか、一緒に飲みに行くようになって、
いつの間にか、毎日一緒にランチするようになった。
パーソナルステイトメントの添削もしてくれた。
寮に入れないことを相談したら、カーディフの近くに住むお母さんを紹介してくれた。
Tier4のビザがタイで申請できないことを知って学校に行った日は、ロブに抱きついて大泣きした。

いつの間にか、人生相談や恋愛相談にいつも乗って励ましてくれるようになった。
大学院でコースを辞めたくて悩んでいたときは、真っ先に電話して相談に乗ってくれた
いつの間にか、兄のような存在になった。大げんかもたくさんしたww

実はブログには書けないもう一人キーパーソンがいて、
その人はロブ以上に私を助けてくれた/くれているのだけど。

とにかく、ロブとその人の影響もあって、イギリス人のことを大好きになった。
二人がいたから、イギリスの大学院に行けたし、二人がいたから今の私がある。

私はラッキーだったねという人もいると思うし、それも真実だと思う。
語学学校では、嫉妬されて、先生が一人の生徒を特別扱いするのってどうなんですかって上層部にチクられたりもした。

でも、努力の甲斐もあって、日本人なのにタイのウォールストリートの代表に選ばれて、新しい教材をタダで使わせてもらって、そのフィードバックをアメリカの本社までスカイプでしたりなんかもした。

でも、こういうのって全部、ロブとその人が、私が毎日朝から晩まで英語を必死で勉強して、毎日エッセイの添削をしてと泣きついて、毎日彼らの会話を、意味がわからないなりにも隣で必死に盗み聞きしていて、そういうところを見ていてくれたところから始まった。

というかまあ、仲良くなった後によく、凄まじかったとか、狂人だとか言われたw

だから、人は死ぬ気で努力をすれば、周りは絶対にサポートしてくれるし、夢は叶う方向に動き出すんだよね。

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない

これは、昔アルバイトをしていた幻冬舎の社長、見城さんが言っている言葉だけれど、
まさにこの通りだった。自分の努力を見てくれている人って必ずいて、その人たちは、すごく強力な支えになってくれることが人生には、往々にしてある。

初めて大学院からオファーが出た時は、手が震えて、学校で叫んで走ってふたりに報告しに行った、
第一志望のカーディフのオファーが出た時は、嬉しくて嬉しくて、人生でこれ以上に嬉しかったことなんてないと思った、
最後に、と思って受けたIELTSの結果が7.0だった時は思わず涙が出た、
ビザが下りた時は、ガッツポーズで喜んだ、
カーディフで苦しかったけど、卒論を提出した時は、ついにやりきったんだなあと感慨深くて、カーディフの街をヒマンシュと手つないで、スキップして回った。

いいことばっかり書いたけど、いいことの10倍くらいは苦しいことがたくさんあって、嬉し泣きの50倍くらいは悔し泣きをした。

すごく長いブログになったけど、今日の同期の合格を知って、
ああ、やっぱり、自分っていう人間を変えるくらいの苦しみと、それを乗り越えた時の喜びとか幸せを、これからも味わっていきたいなって思った。隣で、それを実現されちゃ、たまんないよな。

とにかく今日は、本当におめでたい日。
なかなか合格が出ない中、あまり弱音を吐かずに(会社の愚痴は言ってたけどw大学院出願の愚痴は一切言わなかった彼女)、コツコツと努力を続けた彼女の勝ちでした。

おめでとう。2年間、頑張ってこいよー!
私も、後に続きます。