私は個人的にイギリス英語が好きで好きで仕方ないのですが、
イギリスとアメリカの両方のテレビシリーズをお勧めしたいと思います。
まず、アメリカのテレビシリーズ。
①New Girl (コメディ)
これは結構有名ですよね。
典型的な、アメリカのコメディって感じですかね。
「500日のサマー」という映画のヒロインを演じていた女優さんが
主人公なのですが、簡単にあらすじを説明すると、
同棲していた彼氏が、家に浮気相手を連れ込んでいる所に遭遇し、
彼氏と別れて、それまで住んでいた家を出て行くことになった主人公のジェス。
そんなジェスの引っ越し先は、個性豊かな3人組とのシェアハウス。
同居人は、
元バスケットボールプレイヤーのウィンストン、
しがないバーテンダーのニック、
女好きでナルシストだけど憎めない男、シュミット。
主要な登場人物がもう一人、ジェスの親友でモデルのシーシー。
この5人を中心に物語が構成されていくのですが、
本当に、彼らの掛け合いが笑いが止まらないくらいおかしい。
笑えるだけじゃなくって、時折、彼らの不器用だけど熱い友情に感動したり。
いいドラマです。
彼らの使う英語はそんなに早くもなければ、難しくないので、
初めてアメリカのテレビシリーズを観るって人にはオススメです。
主人公のジェスが、
なんだかダサいんだけど、何事にもまっすぐで素直で、ものすごく魅力的。
ジェスみたいにありのままの自分で居られたらいいなあって思います。
②It' Always Sunny in Philadelphia (コメディ)
こちらは結構古いテレビシリーズ。
フィラデルフィアでバーを経営する4人組の物語。
最初、期待しないで観始めたのですが、これが、結構面白い。
New Girlより物語を把握するのは簡単だと思います。
彼らの使う英語は、New Girlに比べてゆっくりですし、
はっきり話すので聞き取りはとてもしやすいです。
下ネタとか、恋愛沙汰で笑わせにかかるドラマが
あんまり好きじゃないよって人向けです。
New Girlはどちらかというと、下ネタやそういったシーンも多いし、
狭い人間関係の中で恋愛していてごちゃごちゃしているので、
そういうのが苦手って人にはこちらがオススメです。
私はゴシップガールなんかも楽しく見れちゃうタイプなのですが、
ああいうタイプのドラマが苦手な人にNew Girlはキツイかもしれません。
アメリカとかイギリスの面白いドラマって、
大抵下品だったり下ネタばっかりなんですけど、
これは別枠。でも、ちゃんと笑えます。
あとは、ドラマの中で使われている単語がNew Girlに比べると、勉強になるかも。
get molestationとかabortionとか、そんなに難しくないんですけど、
そういえばそんな意味だった!って思い出させられる単語が結構あります。
続いてイギリスのテレビシリーズ。
①The inbetweeners (学園モノ)
多分、イギリスで1番って言っていいくらいの有名ドラマ。
30代より若年のイギリス人なら誰でも知っているんじゃないですかね。
有名なドラマは、共通の話題になるので
観ておいて損はないと思います。
イギリス人といると、このドラマを見たことがある人にしか
わからないネタが突然会話に組み込まれたりして、
ああ〜彼らはこういう風にドラマのネタを使うんだぁ。と勉強になりました。
主人公は私立の高校から転校してきたダサい優等生のウィル。
ダサいのに、偉そうで、こんな奴が転校してきたらイジメられるだろうに。
っていう典型的キャラクター。
ウィルの友人に、サイモン、ジェイ、ニール。
この4人組の学生生活が主な物語です。
彼らのグループは、イジメられるまではいかないけれど、
学校の人気者グループのパーティには招待されないような、ダサめのグループ。
このドラマが面白い理由は、多分、
思春期男子の痛さがものすごく上手に表現されているからです。
思春期の男の子って、
女の子のこととかセックスのことばっかり考えていて、
学校というものすごく狭いコミュニティの中で、
いかに自分の立ち位置、友人グループを見つけるかに一生懸命で。
自分たちにはなんでもできるって過信とか、根拠のない自信があって。
並べたらキリがないんですけど、とにかく、思春期特有の痛々しさが面白おかしく描かれていて、笑いどころがたくさんあります。
イギリス人の先生に聞いたところ、
まさに、イギリスの高校生ってThe Inbetweenersそのまんまだそうです。
例えば、フィールドトリップ(修学旅行)のバスでは、
クラスで一番力を持ってる男子グループが一番後ろの5人席を占領できたり。
ネクタイをあえて短く結ぶことで、学校や社会に対して反抗的な態度を示したり。
彼らの使っている下品なスラングも、
まさにイギリスの高校生がしている会話だそうで、
イギリスの高校生に興味がある人には参考になるのではないでしょうか。
スラングとイディオムの勉強にはもってこいです。
you're wasted. 酔っ払っている
go ballistic カンカンに怒る
Don't go back on your words. 前言撤回するなよ、約束は守れよ
とか、ものすごく勉強になります。
シーズン1とシーズン2は、Youtubeで英語字幕付きが見れるので、
是非是非チェックしてみてください。
②Peep Show
こちらもイギリスでは知らない人がいないってほど有名かつ人気のドラマです。
前者のThe Inbetweenersはどちらかというと学生受けのドラマ。
それに比べてこちらは社会人に人気だそうです。
人気の理由は、イギリス人の社会人の生活を的確に表しているからだそうです。
正直私はそれを聞いて、ショックでした。
私のようにイギリスにある程度の憧れを抱いている人には
受けるショックが結構大きいドラマかもしれません。
ただ、イギリス人の労働者階級の現実を知れるって面では
おそらく一番ためになるドラマだと思います。
実際、イギリス人に統計を取ったところ、
"自分はワーキングクラスだと思う"と答えた人が60パーセント占めたそうで、
イギリス社会を支えているのは彼らですし、彼らはそのことを誇りに思っているので、
必ずしも労働者階級であることは悪いことであるとか、差別されているってわけでもないそうです。
ただ、自分のことを言う分には問題ありませんが、
他人を表現するときにこの言葉は避けた方が無難だそうです。(言うまでもないですが、念のため。)
主人公のマークとジェラミーは大学時代の同級生。
マークは普通の会社で働いているサラリーマン。
ただの女にモテないダサいコミュ障です。
道路でたむろしている小学生にさえ、イジメられてしまうような
優しすぎるというか、弱っちい男性です。
ジェラミーは、一言で言うとマークのヒモです。
彼はミュージシャンになりたくて音源を作ったりしているのですが、
芽が出ることはなさそうな無職の20代(多分)。
働かないでマークの借りている家に住まわせてもらっているヒモ男です。
ジェラミーは、すごいバカなんですけど、
マークよりはイケていて、モテないってわけでもないみたいです。
このドラマは、見ていて、とにかく痛い。
痛すぎて、ブラックすぎて、正直私はあんまり笑えなかったです。
でもイギリス人はこう言った笑いが好きなようで、
イギリス人に聞いたら、Peep Showはめちゃくちゃ面白いよって言われて。
よくイギリス人は皮肉屋だとか、シニカルな笑いが好きって言われていますが、
私は彼らと一緒にいても笑いのツボでそんなにギャップを感じたことがそれまでなかったのですが、Peep Showに関しては、なるほど、というか、これがイギリス人のツボなのかーと思い、初めて文化の違いを実感しました。
ひとまず、アメリカイギリスのテレビシリーズはこんな感じです。
有名どころばかりなので、あんまり参考にならなかったかもしれませんが、
ひとまず以上です。
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